脳卒中など中枢神経疾患後遺症でお悩みの方へ

無償リハビリ

当センターでは、セラピストの教育研修の臨床モデルとしてご協力いただけるボランティア患者さんを募集しております。
具体的には、講習会でボバース・インストラクターが受講生の前で見せるリハビリテーション治療の患者さん役としてご協力いただいたり、経験豊富な熟練セラピスト監督の下、受講生自身が行う治療実習の患者さん役としてご協力いただける方を募集しております。
また、センター長自身の技術開発や臨床研究、あるいは、大学や企業との共同研究のモデルとしてご協力いただける方を募集しております。
これらの教育・研究といった場を利用して、ボバース国際認定インストラクターであるセンター長(小野剛/おのたけし/作業療法士)が、ボランティア協力いただける患者さんに対して無償のリハビリテーションを提供させていただきます。

内容 1回90分のリハビリを、平日5日間連続で受けていただきます。
その時のリハビリテーションによる治療効果測定とその場面の見学研修へのご協力をお願いします。
平日5日間を1クールといたします。
1クールごとの完全予約制となっております。

上記に加えまして、講習会・研修会の時にインストラクターによる治療デモンストレーションの患者モデルとしてご協力をお願いいたします。
また講習会・研修会の時に受講生による治療実習の患者モデルとしてご協力をお願いいたします。
対象条件 □ 神経系に障害をお持ちである
脳卒中など中枢神経系に障害をお持ちで、病状が安定しており、現在ご家庭で日常生活を送られている方

□ 平日5日間連続して参加できる
1回90分、平日5日間のリハビリテーションに連続してご協力いただける方

□ 講習会・研修会の臨床モデルになれる
リハビリ現場の見学実習や患者モデルとして受講生の治療実習等にご協力いただける方

□ 研究目的のビデオ撮影・検査・データ収集に協力できる
研究目的として、リハビリ現場の撮影、及び、検査データの使用にご協力いただける方

□ 主治医のリハビリ指示をもらう
※指示書取得の料金はご負担いただきます。

□ 自身の症状を説明できるセラピストがいる
ご本人の症状をよく知るセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)と当センターが連絡を取りあえる状態である方


※年齢・性別・国籍は問いません。
※介護保険の対象外となる40歳未満の方を優先することがあります。

※詳しくはお問合せください。
実施場所 MKボウル上賀茂3階
「特定非営利活動法人上賀茂神経リハビリテーション教育研究センター(KNERC)」
→アクセス
ご予約 1クールごとの完全予約制です。
ご予約は、お電話・FAX・メールで受け付けております。

TEL: (075)706-8731 / FAX: (075)706-8732
MAIL: info@knerc.or.jp

リハビリテーション利用約款

利用約款をご確認ください。


ボバースとは

1940年代、イギリスのロンドンのボバース夫妻(神経学者の夫カレル・ボバースと理学療法士の妻ベルタ・ボバース)によって考案された、脳や脊髄といった中枢神経系の疾患によって生じる姿勢や運動の障害に対するリハビリテーション実践の概念(考え方)です。
ボバース概念によるリハビリテーション・アプローチは、患者(児)が出来る限り自然で正常に近い効率のいい方法で動いたり、様々なことができるようになることを促します。
その過程で、最新の脳科学・神経生理学の知見、生体力学の研究成果、さらには発達学的観点を取り入れ、不自然で効率の悪い姿勢や運動が生じている原因を考察し、熟練のセラピストによる手技によって、筋肉のかたさを緩和し、効率のいい筋肉の働きを取り戻し、歩いたり、服を着替えたり、飲み込んだり、といったことができるように援助します。

ボバース・アプローチは、今日までそのアイデアは全世界で継承されており、約70年もの間、時の試練に耐え今も変わらずに発展し続けている、数少ないリハビリテーション・アプローチの一つです。

現在、世界中に約200名の国際認定インストラクターがおり、日本国内には32人の認定インストラクターがおります。
ボバースは、日本で最も成功したと言えるでしょう。
KNERCセンター長もその国際認定インストラクターの一人です。

患者さんの声

knercの講習会に患者モデルとして参加いただいた患者さんよりいただきました。

おはようございます。
三日間お世話になりました。

今回は、今までで一番 皆さん積極的な方ばかりで、施術して頂いていても皆さんの一生懸命さが伝わって来ました。
皆さんが、率先していろいろ考えて下さって… いつも時間オーバーで、担当アシスタント講師の先生が収めるのが、大変だったように思いました(笑)
でも、私にとっては、有難い事でした。
毎日のリハビリは、薄い紙を一枚一枚積み重ねていく先の見えないトンネルにいるような気がしますが、今回のように指が動いたり、うつ伏せが出来ると この為の毎日だったのかと報われます。
そしてまた、今日からのリハビリを頑張っていけます。
本当にありがとうございました。

余談ですが、女性の患者さんから、病気になって7年で、小野先生に出会って、手のひらの感覚がわかるようになったと喜ばれていました。
脳梗塞は、発症して2年間で決まると言われてきたので、私の焦っていた気持ちが、まだまだ出来る事が増えるのでは?と元気を頂きました。

  女性 50代 1年半前に脳梗塞発症